日本緑の保守派

今、「緑の維新」を!――日本の正統派、日本緑の保守派

更なる解説と当座の活動戦略

 「緑の保守」には、「森の保守」「山の保守」場合によっては「海の保守」、全てをまとめて「里の保守」「田舎の保守」といった準名称がありますが、これらはあくまでそれだけの広がりがあるということを示すことに意義があるもので、正式にはやはり「緑の保守」です。
 近年、地方と一次産業の横断的な連帯を可能にする詞として「森里海連環学」という詞が模索的に使われてだしていますが、この詞は今まで現実に国政に反映されるような効力を発揮してはいません。「緑の保守」という理念の強みの一つは、それが、一方でこうした既存の取り組みの成果を汲み上げながら、尚かつこの連環の背後に有効な政治的射程を持つ「神道の緑」といった精神的な支柱与えるということにあります。
 例えば、我々は国民運動としての「緑の維新」のいわば前哨戦の一つとして「全国神社仏閣再緑化運動(仮称)」を提唱します。これは文字通り全国の神社仏閣の緑地を再生するという計画ですが、当座この「再緑化」という詞の意味するところは、植樹をするというよりは、当座我らが信仰の死を象徴する自動販売機のような無惨な機械群を境内から撤廃するということにより重心があり、こうした運動を通して没政治化、没宗教化した国民の精神を昂揚し、「緑の維新」という国民運動へと導火し、これを起爆しようというのが我々の戦略です。実際、国際情勢を鑑みても、闇雲に首相に靖国神社への参拝を強請することなどより、こうした運動を起すことの方が重要であると我々は考えます。「皇国は緑なりき。それ故、今、緑の維新を!」というのが日本緑の保守派の歴史観であり、維新の公式なのです。
 しかし、全ての前提として、目下我々が最も重要な活動と位置づけるのは、この「緑の保守」という単純明快な理念を、特に一次産業の関係者に向けて広報することです。この理念は農林水産業共通の大義であり、わけても、実態を措けば、理念の上でこれと最も親和性が高いのは、今最もその伝承が危ぶまれている森林整備、つまり林業だと言えます。具体的に例を挙げるなら、国土緑化推進機構の「森と人を考える。いま、地球規模での森林づくりが必要です」という標語や、林野庁が「美しい森林づくり推進国民運動」の目標に掲げる「伝えたい木の文化 残したい美しい森」といった標語は、「緑の保守」の標語以外の何ものでもないでしょう。
 いずれにしても、この理念が地方と農林水産業全体の大義であるというのは確かなのであって、これを奇貨としてこの「錦の御旗」の下に連帯の輪を広げることが、地方と一次産業が今日置かれている、これまで一方的な撤退を余儀無くされ、ついには破滅へと到る他ない虐遇を免れる唯一の道だというのが、我々の見解です。そして、この広報には自発的な紹介や拡声といった形での多くの人々の協力が必要となります。
 実の所、「緑の保守派」や「緑の保守主義」と違い、正確に「緑の保守」にあたる詞は英語圏では使われておりません。それ故、この詞に特に日本における課題として「農林水産業の振興」や「地方の活性化」といった意味を与えて普及させるのは、日本緑の保守派の創造です。したがって、我々はこの「緑の保守‐緑の維新」という旗幟に基づく連帯に思想的な支柱を与える要の役割を自任していますが、だからといって、この詞は我々の占有物でも何でもなく、全ての賢明なる国民に共有されるべきものです。特に我々に気兼ねなく、これを旗印として掲げてくれる協力者が現れることを望んでおります。そうすることで、自ずと緩やかな連帯の輪が広がり、維新への道が拓けてくるのです。
 とはいえ、草の根的な活動の限界は既に実証されており、新たな理念によって連帯の輪を広げるというのは、あくまで地ならしにすぎません。「維新」と呼ぶに値する変革を起こすには、この理念を体現した、強靭な団結と組織を有する政党が必要となります。そして我々はこのための同志を、やはり一次産業の関係者や、或いは帰農その他の形でそれに係わろうと志すような人々の中に見出すことでしょう。こう言うのは次のような西郷隆盛の言葉を信じるからです。曰く「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るもの也。この始末に困る人ならでは、艱難を共にして国家の大業は成し得られぬなり」。現実には分野によってまちまちでしょうが、現代の日本にあっては総じて一次産業に係わる者の中にこそ、こうした人を見出しうるはずです。より多く農林水産業の関係者や、それに係わる覚悟を持つものが我々の門戸を叩くことを切望します。
 後世への借金ばかり増やして田舎の根源的な活力を奪う不細工で破壊的な懐柔策で地方を欺き堕落させる土建政党や、地方を蔑する根無し草の都市政党なるものは本当に日本の政党と呼べるのでしょうか。我々は真に日本的なる政党の創設を目指します。